スーパーマーケットの風景(2)

スーパーに来るのは主婦中心かというと、近頃は昔と違って老若男女、さまざまな人がひとりで、あるいは連れ立ってスーパーにやってくる。時間帯やエリアにもよるが、年寄りが目立つのは高齢化社会の反映か。

ひとりで来店のじいさんは見かけによらず動きが早い。機敏というほどではないが、品物を選ぶのにあまり迷わない。独居生活に手慣れたリズムがある。

これと反対なのか、ばあさんとペアのじいさんで、ただばあさんの尻についてくるだけでなんの役にも立たない。「あんたこれ好きでしょう。買っとく?」「ああ、そうだね」「これは高いからやめとこう」「そうか、そうして」。私が買おうと思っている納豆の前に、意味もなくぼおっと立ったまま、のいてくれないので、横から手を伸ばしてアピールしてみるが、それでもばあさんの後についたまま何も気づかない。

このじいさんは買い物袋の運び役で来たのだろうか、あるいはマイカーの運転係なのか。自分の任務を明確に意識してというよりは、家で留守番しているのも退屈なので、リハビリいや運動を兼ねてばあさんとお出かけといったところだろうか。ばあさんはどう思っているのだろう。介護のつもりか、老いらくのデートで変わらぬ愛を育んでいるのか。

スマホで頻繁にやりとししながら買い込んでいるじいさんもいる。スマホの向こうには妻がいて、細かい指示を受けながら買い付け業務をこなしているのだろう。じいさんとは言いながら、リタイア前の仕事ぶりがよみがえるようだ。

ばあさん同士というのもある。連れ立って来たのでなく予期せず店で出会って、「ああら、あなた」と立ち話が始まる。これが長い。私が果物売り場、野菜売り場、魚売り場、麺類、調味料、肉、乳製品、飲料水と回って、忘れ物の追加に野菜売り場に戻ってみると、カートを止めた二人が向き合って、井戸端会議もたけなわ、話の切れ目がない。

井戸端会議は昔も今も必ず女同士。私が子供のころは、道端で長丁場の人を見かけたが、そりゃあスーパーの店内の方が冷暖房完備で話も弾む。(おわり)

おまじない

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